早川技建

ー将来を見据えた外構工事のすすめ|バリアフリー化への一歩ー

わずかな段差でも快適に過ごせるよう、バリアフリーの外構工事に着目してみてはどうでしょうか。

この記事では、長期的な視点で考えたときにおすすめしたい、バリアフリー外構工事に焦点を当ててご案内します。

 

 

玄関アプローチ

玄関までの道のりを玄関アプローチといい、外構工事の一環として取り組むべき施工のポイントです。

たとえば、和モダンの住宅でよくみられる石畳や、防犯や景観を目的として砂利が敷かれたエントランスもあります。しかし、雨天時には車椅子の利用が難しく、タイヤが泥で汚れやすくなり、清掃も一苦労です。

このような問題を解決するためには、土間コンクリートを使用した外構工事がおすすめです。コンクリート単体ではデザイン性に乏しいかもしれませんが、曲線を取り入れたアプローチや、目地に植物を配したりすることで、外観デザインの向上も期待できます。

 

 

駐車場

外構工事を通じて、より使い勝手が良く、利便性の高い駐車場を設計・実現することが可能です。

日常生活での買い物や医療施設へ訪問する際など、とくに車椅子の人にとって車は不可欠な移動手段となっています。車椅子ユーザーの場合、車からのスムーズな乗り降りを可能にするためには、十分なスペースが確保された駐車場が必要です。外構工事を活用することで、駐車スペースを適切に拡張し、使い勝手を向上させられます。

さらに、コンクリートだけの駐車場が単調に感じられる場合は、目地に植物を配置することで視覚的な魅力を加え、駐車場全体の美観を向上させるのも素敵です。このような細かなデザインの工夫は、日々の使用感だけでなく、住まいの印象を豊かにする効果もありますよ。

 

 

スロープ

外構工事により、家の玄関部分にスロープを設置することもおすすめなバリアフリー化の方法です。地形が平坦であろうと、高低差があろうと、適した長さのスロープを設計して実現できます。

道路と住宅の間に高低差が存在する場合、通常は階段が設置されるのが一般的です。しかし、スロープを設置すれば、とくに足腰に不自由を感じる高齢者や車椅子を利用される方々に対して、よりスムーズにアクセスできる快適な環境を実現できます。

このような外構工事のアプローチは、住宅の利便性を高めるだけでなく、すべての人に優しい家のイメージを実現することにも繋がります。

 

 

外構工事の専門家への相談

バリアフリーの外構改修を検討する際、あとからバリアフリーの箇所を加えるとデザインが損なわれると感じる人もいるかもしれません。しかし、近年ではスタイリッシュなエクステリア製品が増え、庭のデザインに特化した専門の外構工事業者もみられます。

専門業者はプロとしての視点から、斬新なアイデアを提供してくれるので、まずは不安点や希望を伝えてみるのが良いでしょう。理想を具体的に伝えるのが難しい場合でも、細かいニュアンスを汲み取り、かたちにする提案をしてくれますよ。

さらにバリアフリーの改修にかかる費用の相場、たとえばスロープのみの費用や、スロープに手すりを加えた場合の費用についての現実的な見積もりも、気になる方は多いかもしれません。

最近では給付金や助成金などの支援制度が整っているため、そのような制度の利用についても外構工事業者がアドバイスしてくれるのがうれしいポイントですね。

 

 

おわりに

今回は、バリアフリーを目指して実施すべき外構工事の選択肢を詳しく紹介しました。

玄関アプローチや駐車場、スロープは気になっている方も多い部分ではないでしょうか。快適でアクセスしやすい将来の生活環境をつくるためには、早い段階での計画立案と実行が非常に重要です。気になったときにプロに相談し、見積もりを依頼することで、より具体的にバリアフリー化の実現がイメージできますよ。

この記事が、バリアフリー化を進める第一歩となると幸いです。