早川技建

バランスの取れたセミクローズド外構

 

 

外構にはオープンとクローズ、セミクローズの3タイプに分類されます。

オープンは塀や門を作らずに開放感を重視した外構、クローズは塀や門を作り、

外からのプライバシーを考えられた外構です。そして、この2つの良いところを取ったのがセミクローズド外構になります。

 

1.良い面をあわせ持つセミクローズド外構

おしゃれな外構はその家に訪れる人の心を和ませます。

新築を建てる、リフォームを検討している際は住宅に合った素敵な外構をつくり、長く愛せる家を目指しましょう。
クローズ外構とオープン外構に迷ったら、セミクローズド外構がおすすめです。

セミクローズド外構はクローズ外構とオープン外構の良い面をあわせ持っているので、

開放的でありながらプライバシーも守られます。
また、門や塀をつくるクローズ外構に比べると費用もリーズナブルになります。

門も塀もつくりたいけど少しでも費用を抑えたい…という人にもセミクローズド外構はおすすめです。
クローズド外構のポイントは間隔です。塀やフェンスを設置する間隔を考慮しなければなりません。

部分的に集中しているとアンバランスなので、全体のバランスを考えて設計しましょう。
また、室内の通気性の確保も忘れてはなりません。塀やフェンスが風通しを悪くさせてしまう位置にあると、

湿気がこもりやすくなり、カビが生えやすい環境を招いてしまうので注意が必要です。

 

2.セミクローズド外構の素材選び

セミクローズド外構は素材選びも大切です。住宅のバランスを考えて選びましょう。

外壁や窓、屋根のカラーに合わない素材やデザインを選ぶと落ち着かない印象を与えてしまいます。

また、系統も揃えるのが基本です。北欧風なら北欧風、ヨーロピアン風ならヨーロピアン風、

和風なら和風というように素材を雰囲気に合わせましょう。
素材には木材や鉄製品、竹垣などさまざまなタイプがあります。

木材は温かみがあり、鉄製品はスタイリッシュ、竹垣は渋い印象です。
木材には樹脂などを混合させた人工と天然があり、人工はお手入れの手間がかからず長持ちするという利点があります。

天然は木本来の温もりをダイレクトに感じられるのがメリットです。

お手入れに手間が要りますが、本物志向の人におすすめできます。
鉄製品で代表的なのがスチールとアルミ、ステンレスです。

スチールは比較的費用がリーズナブルでお手入れに手間がかからないのが良い点です。

アルミは軽量で耐久性に優れていて、ステンレスもやや高額ですが耐久性の面で優秀です。
竹垣は竹で作られた趣のある素材で、和風の住宅に適しています。また、風通しが良く湿気がこもりにくいことも利点です。

 

3.程よい高さを選ぶ

セミクローズド外構を選ぶ際は、塀やフェンス、植える木など植物の高さも重要なポイントになります。
塀やフェンスが高いとプライバシーを守られますが、開放感はイマイチです。

高すぎると室内に日が当たりにくくなるため暗くなり、風通しも悪くなります。

オールシーズン快適に過ごすためにも、程よい高さを選びましょう。
植物を塀やフェンスの代わりに植える際も、高くなりすぎないように気をつけましょう。

そのためにも小まめなお手入れが必要です。緑や花の美しさを維持するためにも定期的にチェックしましょう。

 

セミクローズド外構は、オープン外構とクローズ外構の良いところを合わせ持っています。

開放感もプライバシーも大切…そんな人におすすめです。

また、素材は住宅のイメージに合わせた素材選びも重要なポイントになります。

バランスを考慮し、選択しましょう。高さは高すぎに注意です。

プライバシーを守りつつ開放感もある、日当たりや通気性を考慮した高さを選択しましょう。