珪藻土はナチュラルな風合いが魅力で、一般住宅のほかに
カフェやレストランなどさまざまな場所で利用されています。
最大の魅力は素朴な仕上がりです。
一般的な壁では表現できない温かみを演出します。
また、一見同じように見えても微妙な違いがあり、それも醍醐味と言えるでしょう。
珪藻土を使った壁のデザイン
珪藻土は独特の壁材で、滑らかでやわらかい印象を与えます。
繋ぎ目がないのも特徴で、自然な仕上がりを好む人に選ばれています。
珪藻土特有の素材をいかして塗るには技術が必要です。
業者を利用する際は、珪藻土を塗る技を持つ左官職人が作業してくれるか確認しておきましょう。
デザインはシンプルな仕上がりが最もポピュラーですが、いくつか種類があります。
スパニッシュは、カフェやレストランなどでよく使われているデザインです。
ざっくりとした感じが洗練された雰囲気を醸し出しています。
また、和食系の飲食店で人気の木コテを使った仕上がりもあります。
平らな壁では表せない素朴な雰囲気がおしゃれです。
くしコテは、目の細かい模様に仕上がるのが特徴です。
引き締まった独特の模様は落ち着いた印象を与えます。
安全性の高さで選ぶなら自然素材
珪藻土を塗る壁は向いている素材と向いていない素材があります。
向いている素材は、繊維壁や合板、石膏ボード、ビニール壁紙、
モルタル、コンクリート、和風の壁などです。
基本的に水分を吸収できる素材に使用できることが多いです。
向いていないのは水分を吸収しない素材です。
また、高温多湿の環境にも適していません。
珪藻土は自然素材だけで作られた商品と、ボンドを混合した商品があります。
自然素材だけで作られたものはナチュラルで高級感のある仕上がりが魅力です。
ただ、扱っているショップが少ないのがデメリットになります。
ボンドを使用して作られた商品は、むらなく施工できるのが利点です。
ただ、自然素材だけで作られた商品に比べると品質は劣ります。
安全性の高さで選ぶのであれば、自然素材だけで作られた珪藻土を、
できるだけ費用を抑えたい場合はボンドを混合した商品を選択しましょう。
塗りやすさを重視
珪藻土を自分で塗りたい場合は、塗りやすさを重視した商品を選びましょう。
調合されたタイプは比較的塗りやすいとされています。
水を加える必要もなくそのまま使用できて施工もスムーズです。
質感もとろみのあるもの、もっちりした質感、
パウダー状などいくつかあるので、チェックしておきましょう。
塗る前に養生をしておくことも大切です。
周辺を汚さないだけでなく、仕上がりのクオリティーも違います。
また、やっておくことで後片付けも楽です。
養生はマスカーやマスキングテープ、ビニールシートなど身近なもので簡単に準備できます。
下地も大切な工程です。アク止めを使うなどして、整えていきましょう。
やっておくことで仕上がりに差が表れます。
道具はスポンジやコテを使用するのが一般的です。
わざわざ本格的なものを購入しなくても対応できます。
スポンジの面に均一に塗り、伸ばしていきましょう。
伸ばす際も均一にするのがポイントです。
スポンジにつける量も加減しながら取りましょう。
また、コテを使用する場合も、スポンジと同じように、コテにつける量を加減して取ります。
厚みが均一になることを意識して塗りましょう。
珪藻土はナチュラルで独特な雰囲気がおしゃれです。
施工は難易度が高く、素材をいかすためには左官職人の技術が必要です。
ノーマルなタイプのほかにスパニッシュ、木コテを使ったもの、
くしコテを使ったものなどデザインがいくつかあるので、イメージに合わせて選ぶと良いでしょう。