DIY初心者の方にとって、漆喰を壁に塗ることは「ちょっとハードルが高いのでは?」と感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、DIYの文化が根付き始めた今、「自分で作ること」を楽しむ方々にとって初心者でも簡単に自分の手で塗ることができるDIY用の漆喰材料が揃いはじめています。
材料と合わせて必要な道具も手に入りやすくなり、ホームセンターだけではなくネットショップでも購入することができるので、漆喰をDIYすることへのハードルが下がっています。実際にご自宅の壁リフォームを自分自身で漆喰DIYする人も大変多くなっています。
今回も前回に引き続き、初心者の方でも安心できる漆喰塗りの基礎、コツなどについてご紹介致します。
③【養生】④【施工道具の準備】
漆喰材料と施工道具の準備もしっかりと行うようにしましょう。
漆喰DIYに必要な道具は、漆喰を塗るために使う「コテ」や「コテ板」、漆喰材料をコテ板に移すための「ひしゃく」や「おたま」などが挙げられます。
周囲を汚さないように施工するために、マスキングテープやブルーシートなどを用意すると良いでしょう。
また、汚れてもよい服装で施工することを心がけ、汚れた用具などを洗うためのバケツやタオルなども事前に準備しておきましょう。
⑤【スケジュール】
①~④の内容を踏まえて、道具を事前に用意する日、壁の状態確認と養生をする日、そして実際に塗るのに必要な日数を含めて、無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。
たとえば、道具を揃えるのに1日、状態確認・養生に1日、壁1面の下塗りと仕上げ塗りに1日、といったように、必要な日数を概算で割り出しおくと施工をスムーズに行えます。
また、それぞれの作業にとりかかる日を設定しておくと良いです。
漆喰材料のタイプと選び方
漆喰材料の種類
ここで、漆喰材料の種類についてご紹介致します。
【昔ながらの漆喰】
昔ながらの漆喰はもともと粉末状であり、これに水やノリ、繊維を加えて練り混ぜて作ります。一般的に、左官業者さんが使用する漆喰と考えて良いでしょう。広範囲の施工が必要な場合は、大量の漆喰を必要とし、施工の工程に合わせてまとめて練る必要があります。
【練り混ぜ不要の漆喰】
練り混ぜの作業があらかじめ済んでいるタイプの漆喰もあります。
この練り混ぜの必要がないタイプの漆喰であれば、開封してからすぐに塗り始めることができるため、漆喰塗りを自分でやりたいとお考えの方には大変便利です。
自分でDIYをする場合は、初心者でも簡単に使うことができる練り混ぜ不要の漆喰がオススメです。
漆喰材料の種類によって異なる塗り方
昔ながらの漆喰は、下塗り・中塗り・上塗りと3工程で仕上げます。水引きと呼ばれる壁表面の感想具合をみて仕上げることが重要となり、高度な左官技術が必要となります。
下地に汚れがある場合
ビニールクロス(壁紙)や古壁、施工をする下地に汚れなどがある場合、灰汁(アク)と呼ばれる褐色のシミのようなものが漆喰表面に出てくることがあります。
昔ながらの漆喰については、壁表面の汚れを落とすなど十分な下地処理をしてから下塗り、中塗り、仕上げ塗りをした方が安心と言えます。