多くの住宅にある駐車場ですが、工事の必要性や使いやすさなどを考える機会は少ないかと思います。
特に普段から車を運転している方は、車をストレスなく快適に出し入れできる駐車場を作ることが大切となります。
今回は、新築や住宅リフォームに役立つ、駐車場の外構工事の基礎ついてご紹介いたします。
駐車場工事の目的や必要性
現在では、車は一家に一台なんてことは当たり前になってきました。
車の重量は、約800kg~2,500kgとバラツキがありますが、重い事に変わりはありません。もし駐車スペースが砂や土だったらどうなるでしょうか?
ゴルフのバンカーでさえも、ボールを出すのが難しくなるほど沈みますが、駐車スペースも同様です。重量のある車はタイヤが10cm沈むだけで自力で出る事は不可能になり、さらに雨でぬかるんだら、それこそ出るのは困難です。
そのため、地盤をより固く丈夫にして、車の出し入れを快適にするのが駐車場工事です。
駐車場には主に「コンクリート」「アスファルト」「砂利」があり、中でもより快適なのはコンクリートです。他と比べてコストはかかりますが、出勤する度に行う駐車場の出し入れがしやすいとストレスは無くなります。
新築で駐車場を作る際に決めること
・駐車場の外構工事はどこに依頼するか
家を新築する場合、建築工事と外構工事はほとんどが別工事となります。それは建築申請が必要ないからです。
建築工事は期日までに完了検査を受けることが必要になりますが、外構工事は完了検査がないため、建築工事の全体工期に含まれません。
・予算について
家のローンとは別になる外構工事ですが、当然多くのローンを抱えて新築したのに外構工事まで手が回らないなんて事もあるでしょう。ですので、外構工事にはさらに綿密な計画が必要となります。
工事に最低限必要と言える駐車場のコンクリートも決して安くはありません。インターネットで「外構工事」と検索するとオシャレな庭やエクステリアが多数出てくると思いますが、デザイン性が高ければ高いほど、敷地が大きければ大きいほど、統一性があればあるほどコストは高くなっていきます。
費用の例として、二台用のカーポートとその部分のコンクリートで約60万~80万が相場になります。
・事前調査について
工事前には、カーポートが設置できるかどうかの事前調査や現地で測量し図面を書く事も大切です。
まずは施主様と全体のヒヤリングを行い、叩き台の図面を書いて、見積書と統合性があるかどうかしっかりと決めましょう。また、埋設配管の位置や掘削した土量の処分費、重機が入れるかどうかの見極めもとても重要です。
・車の種類による確保するスペースの広さ
車の大きさでカーポートの大きさが変わる事もありますが、基本的に二台用で5m×5mになります。車の幅は外車の大きいもので2mほどですが、ドアを開ける空間も考慮してサイズを決めるようにしましょう。
カーポートはなるべく敷地ギリギリに設置するのが望ましいですが、屋根の部分も敷地から出してはいけません。柱の位置と屋根の位置を割り出し、屋根が敷地ギリギリで建つ事で無駄が無いと言えます。雨樋の位置は前後どちらも可能です。
カーポートを建てたらリビングのサッシから日差しが入らなくなった、何て事もあり得ますので、事前の打ち合わせはとても重要です。