早川技建

漆喰のDIY施工で初心者がおさえておくべきポイント

 

自分たちで漆喰塗りを行う漆喰DIYがちょっとした話題になり、少しずつ身近になってきています。DIYであれば、業者さんにお願いするのと比較して費用が安く済みますし、自分たちで壁を塗ることで特別な愛着が湧いてくるでしょう。今回は、初めて漆喰DIYをする前に気を付けておきたいポイントについてご紹介致します。

 

簡単に使いこなせるものを選ぶこと

①漆喰の素材選び

漆喰DIYといってもできることに限界はあります。まず漆喰の素材を選ぶ時は、すでに練り混ぜてあるもの、そのまま塗ることができる漆喰を選ぶようにしましょう。

塗り壁材の中には、粉のままで販売されているものありますが、その場合、漆喰と水を混ぜ合わせて下準備をしなければなりません。水と混ぜるといっても小麦粉などとは異なるため、手や泡だて器、ハンドミキサーでは混ぜることはできません。この場合は漆喰と水、ノリ等を混ぜ合わせるために専用の高速撹拌機(モーター式で羽が高速回転する粉末を混合するための電動機。シャフトについた羽が高速回転し、混ぜにくいものを効率よく混ぜるための機械で、小型のものや軽量なものもあり、混ぜ合わせる材料の種類などによってシャフトや羽が異なる。)を使用して均一に混ぜ合わせるが必要となります。

 

②漆喰を塗る道具選び

また、通常漆喰を壁に塗る場合はコテを使用します。

コテが自宅にあるというご家庭はなかなかありませんので、プラスチック製の専用コテとコテ板を使用することをオススメします。漆喰DIYをする際は、自分のできる範囲で手軽にできるアイテムをそろえることが大事なポイントです。

 

 

アクシデントを防ぎ、キレイに仕上げるために備えること

・家具を移動させる!

初めて壁に漆喰を塗る際は、壁に接している家具やインテリアアイテムなどはすべて移動させてから施工を始めるようにしましょう。

 

・養生をする!

※養生(漆喰塗りの最中に周辺や施工しない箇所を汚れから護るための準備作業。)

サッシやコンセントの部分に漆喰が付着してしまうと見た目が悪くなりますので、漆喰を塗る必要のない箇所については、あらかじめ養生をして覆い隠しておきましょう。古新聞などを使って気になる箇所をカバーして周辺をキレイすることで仕上がりが断然よくなります。

 

また、作業をする床一面に養生を行っておくことも大切です。床をしっかり養生しておけば、漆喰が落ちてしまった時やうっかり漆喰の入った容器を倒してしまった場合にも床を汚さないで済みます。

古新聞やホームセンターで販売されているようなビニールシートを敷いておけば、スムーズに作業することができます。壁以外の塗らなくていい部分には前もって養生をしっかりしましょう。安心して作業ができます。

 

 

壁の状態を把握すること

漆喰DIYを始める前は、必ず施工する壁の種類と状態をチェックしておきましょう。壁の種類、その状態によって施工方法が異なる場合があります。

 

ビニールクロス(壁紙)下地の場合は、下地が健全でキレイな状態であるかを確認しましょう。ビニールクロス(壁紙)が大きく破れてしまっていたり、汚れがひどい場合は剥がして施工した方が良い場合もあります。

 

また、一般的に古壁と呼ばれる砂壁、繊維壁、土壁など古くからご使用されてきた壁などは、劣化して剥がれていたり、穴が空いている場合もあります。それぞれに、適切な下地処理が必要となることもありますので、漆喰DIYを行う際はご自宅の壁ががどのようになっているのかをあらかじめ調べておきましょう。

 

 

不明点は事前に確認

漆喰DIY初めて行う場合は、事前に不安点や不明点を確認しておくことをお勧めします。「どのくらいの材料が必要となるのか」「どのような施工スケジュールをたてたら良いか」、事前に解決しておくことで、施工をスムーズに無理なく進めることができます。

 

全て片付けるまでが漆喰DIY

漆喰DIYは塗り作業が終わった段階で全て完了するわけではありません。漆喰DIYを行った道具などの後片付けまで終了して、作業は初めて完了します。

 

作業を始める前にしっかり準備

漆喰DIYを始める前には「漆喰材料について」や「養生について」、スムーズで負担の少ない「スケジュール調整」などを事前に考えてから始めることが大切です。しっかりとした準備で漆喰DIYをお楽しみください。