DIY初心者の方にとって、漆喰を壁に塗ることは「ちょっとハードルが高いのでは?」と感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、DIYの文化が根付き始めた今、「自分で作ること」を楽しむ方々にとって初心者でも簡単に自分の手で塗ることができるDIY用の漆喰材料が揃いはじめています。
材料と合わせて必要な道具も手に入りやすくなり、ホームセンターだけではなくネットショップでも購入することができるので、漆喰をDIYすることへのハードルが下がっています。実際にご自宅の壁リフォームを自分自身で漆喰DIYする人も大変多くなっています。
今回は、初心者の方でも安心できる漆喰塗りの基礎、コツなどについてご紹介致します。
DIYで作るオシャレな漆喰壁の魅力
①オリジナリティ
漆喰の壁は、お部屋に優しい雰囲気と世界に一つしかない表情で特別な価値観を与えてくれます。漆喰は様々な塗り方で模様を付けられるため、自分自身の塗り方次第で色々な仕上がりを楽しめることが魅力です。
壁をフラットに仕上げるだけではなく、凹凸感のある模様をつけることもできる漆喰は、どんな部屋にも似合う壁に仕上げることができます。
②漆喰の特性
漆喰は、深呼吸したくなるようなきれいな空気だけでなく、湿度の調整やアレルギー対策といった自然素材ならではの機能も備わっています。不燃性でもある漆喰は、塗り壁材として古くから親しまれ続けててきた、優れた塗り壁材料でもあります。
③自分で塗る楽しみ
漆喰壁をDIYで作ることは、自分好みのテイストに仕上げられることが大きな魅力です。塗り方を工夫して様々な模様をつけられるだけでなく、手作業であることでより温かみのある壁に仕上げることができます。
④カラーバリエーション
市販されているDIY用の漆喰材料はカラーの種類が豊富にあります。
スタンダードな「ホワイト」や「クリーム色」から、ピンクや水色、黄色といった「パステルカラー」、グレーや黒の「モノトーン」まで。お好みのカラーを選ぶことができます。
明るく光を反射する部屋には白系の色、キュートでさわやかな印象の部屋にしたいのであればパステルカラーを選ぶと良いのですね。落ち着いた雰囲気を演出したいならモノトーンの漆喰を選択すれば、お部屋の印象をガラリと変えることができます。
⑤店舗でも活用される空間演出
人々が集うナチュラルなカフェや美容室のリラックス空間、訪れる人々に心地よい時間を提供する漆喰壁の雰囲気を自分の手で作るショップオーナーも増えています。自分の手で個性を演出できる漆喰DIYは、店舗演出にも有効的です。
漆喰を自分で塗る前に準備したいこと
漆喰DIYをするときには、事前に準備を整えておくことが大切です。
まずは、どの場所に漆喰を塗るかを決めて、下地の確認から始めましょう。
①施工場所を決めて下地の確認をする
②施工面積を割り出す
③養生をする
④漆喰材料と施工道具の準備をする
⑤スケジュールを立てて施工スタート!
①【施工場所を決めて下地確認】
施工する場所を決めて壁の確認をします。壁がビニールクロス(壁紙)、古壁と言われる砂壁や線維壁など、施工する壁の種類や状態によって施工の手順や下準備が異なる場合もあります。それぞれの下地・状態に合わせて手順を確認するようにしましょう。
②【施工面積】
塗る前に漆喰を塗りたい場所の面積を計算しておくようにしましょう。
部屋の「高さ」と「幅」を掛け算をすることで、塗りたい場所の面積を求めましょう。
あらかじめ、この面積を算出しておけば、必要な漆喰材料の量や施工日数をある程度割り出すことができます。ちなみに、6畳間の壁面積はおよそ20平方メートルが目安です(壁の面積は床面積の2倍と考え算出します)。
※この広さを1人で塗るとすると、個人差はありますが、約8時間(養生などの準備・天井塗りを含まない場合)程度で施工ができるでしょう。また、漆喰を自分で塗る場合、1回目塗り(下塗り)と2回目塗り(仕上げ塗り)が基本的な施工手順となります。そのため、壁1面ずつ仕上げていきましょう。