漆喰の壁といわれると、真っ白でフラットな壁をイメージする人が多いのではないでしょうか。昔ながらの漆喰といえば、その通りかもしれません。
しかし現在では、ヨーロッパ調のラフな仕上がりの漆喰壁、白だけでなく様々な色合いの漆喰壁が好まれています。漆喰をDIYで塗った場合、その人ならではのオリジナリティ溢れる仕上がりが魅力です。漆喰DIYでできる仕上げパターンの種類をご紹介いたします。
コテを使っていろいろな仕上げができる
漆喰を壁に塗るためにはコテを使用します。コテ一つあれば、様々なパターンの仕上げが可能となります。代表的なものをいくつかご紹介いたします。
①コテ波
漆喰仕上げのメジャーな模様と言えばコテ波です。コテで漆喰を塗った場合、あえて平らにせずに、塗った跡をそのまま残します。これはコテ塗りの中でもスタンダードな仕上げ方ですが、跡の残し方にも個人差があるので、オリジナルの壁に仕上げることができます。
②扇模様
扇模様もよくある仕上げのひとつです。よくレストランやバーなどの飲食店では漆喰の壁に扇模様がついています。扇状にコテ跡を残す仕上げ方法ですが、扇模様に仕上げるためには少々のコツが必要となります。
③引きづり
引きづりと呼ばれる模様もあります。こちらはヨーロッパ建築のような仕上がりにしたい方にオススメの仕上げのひとつです。引きづり仕上げをDIYでする場合は、コテを壁面につけて引きずりながら仕上げると立体感が出ます。
このようなオリジナル模様の漆喰壁にしたい場合は、プラスチック製のコテが便利です。しなりがあるプラスチック製のコテであれば、少々のコツが必要となる扇模様もコテ波仕上げもスムーズに仕上げることができます。漆喰DIYには、しなりがあって軽いプラスチック製のコテをオススメします。
④ラフ仕上げ
漆喰を塗り重ねてラフな表情も自分で作ることができます。間隔を開けて自由に塗り重ねていくうちに、壁面に立体的な表情をつくることができるラフ仕上げは、漆喰DIYならではの仕上げの一つです。
⑤ハケ仕上げ
漆喰を塗る際はコテを使用しますが、その後の仕上げにほかの道具を使って模様をつけるもできます。たとえば、ご自宅にあるハケなどを使って模様をつけることもできます。これらを使って筋状の模様をつけて仕上げることで和風テイストの演出も可能です。
⑥台所用スポンジ仕上げ
食器洗いのための台所用スポンジを持っているご家庭は多いはずです。ざらざらした台所用スポンジの表面は漆喰壁のデザインに個性を生み出します。この台所用スポンジを使うだけで、漆喰壁にアレンジを加えることもできます。
模様を付けるやり方も簡単で、漆喰を塗った壁に台所用スポンジをポンポン押さえるだけで壁の表面に凹凸がつき、立体的で素敵な仕上がりになります。壁の表面を叩くだけでなく、少し流すように動かすと波のような表情にもなります。
DIYで人気の手塗り仕上げ
漆喰DIYの中でも人気でもっとも簡単な方法は手塗りです。漆喰を直接手で壁に付けて、そのまま手で模様をつける仕上げ方です。誰でも簡単にできる仕上げ方法である手塗りは、ゴム手袋以外の道具を一切必要としませんし、手の動かし方ひとつでいろいろな模様をつけることができます。曲線や直線、手塗りならではの独特な表情が楽しめます。
また、小さなお子様と一緒に塗る場合は、子供の手形を壁に残すことも可能です。毎年手形に子供たちの手を合わせて彼らの成長を実感する楽しみも味わえます。手塗りをする場合は、必ずビニール手袋を着用して塗りましょう。
コテバケ仕上げ
コテバケという道具を使って壁をなぞると縞模様の漆喰壁に仕上げることが可能です。このコテバケは、ホームセンターなどで購入できます。
高いところの仕上げに使うことが多いコテバケですが、均一な仕上げに向いている道具です。途切れず均一に模様がつけられる道具として、漆喰塗りが初めての方でも簡単に模様付けができる道具の一つです。
意外とバリエーション豊富な漆喰壁の仕上がり
漆喰をお部屋の壁に塗るとイメージががらっと変わります。さらに、今回ご紹介したような方法で模様をつけると、自分だけのオリジナルの仕上げを楽しむことができます。漆喰は自宅にあるアイテムを使うだけで簡単に模様をつけることができる壁材です。
もしフラットな漆喰壁だけでは満足できないというのであれば、ぜひ模様を付けたデザインにしてみてください。漆喰DIYでフラットな漆喰壁だけではなく、あなたらしいオリジナルのデザイン壁をぜひ楽しんでください。