柔らかな風合いと調湿や消臭、有害物質の分解といった優れた機能を持つ漆喰は、家の内装や外装の仕上げとして人気があります。
一方で、他の素材と比べて汚れがつきやすいのではないか?と思われる方もいらっしゃいます。
そこで今回も前回に引き続き、「漆喰壁についた汚れを落とす方法とメンテナンス」についてご紹介致します。漆喰壁は手軽に汚れを落とせてメンテナンスのラクな壁材です。
汚れが落ちない場合は自分で塗り直してみる
前回ご紹介致しました、漆喰の汚れの落とし方(消しゴム、メラミンスポンジサンドペーパー、過炭酸ナトリウムなど)の方法を試してみても汚れがうまく落ちない場合や、汚れの範囲が広すぎる場合は、漆喰を塗り直してみることも1つの手段です。
この際に、もともと使用していた漆喰と全く同じものを使う方法が、必ずしも良いわけではありません。漆喰は時間が経つごとに色が変わってくるため、同じ漆喰を塗った場合でも色が浮いてしまうことがあります。そのため、現在塗られている漆喰の色に合ったものを選ぶと安心です。自分で塗れるDIY用の漆喰は、ホームセンターやメーカーの公式ショップなどで購入できます。また、色合いの種類もいくつかあるため、自宅の漆喰に合った色を探してみるのも良いでしょう。
なかには、漆喰を塗ることが難しいのではないかと思っている人も多くいらっしゃるかとは思いますが、近年では、自分で簡単に塗ることができる漆喰が多く販売されています。手軽に塗れるこのようなタイプは、自分で調合したり練ったりする必要がなく、封を開ければそのまま塗れる状態になっていることが特徴です。
加えて、汚れの補修のために少しだけ使った場合でも、長期保存が可能なものがあります。DIY用の漆喰を使用すれば、プロでなくても手軽に漆喰の取り扱いができるようになりました。
汚れも漆喰の楽しみ方の一つと考える
このように漆喰の汚れは色々な方法で落としていけますが、漆喰の汚れを逆に楽しんでしまうのも良いかもしれません。漆喰は経年劣化などで色合いが変わることもあり、汚れも放っておくとわかりにくくなることもあります。何より漆喰の汚れは、それはそれで楽しめるものでもあります。何より汚れが出る毎に時間をかけて清掃していくのも大変です。そのため、少しの汚れ程度であれば放っておくというのも良いでしょう。
漆喰のメリット・デメリット
どんな建材にも弱点はあります。漆喰のデメリットとしては、「キズがつきやすい」というのが一つでしょう。しかし、それだけ漆喰はメンテナンスも容易で、こういったキズも簡単に治していくことができます。また、漆喰は業者によって施工費用がばらつきがちです。そのため、漆喰を利用していく際には施工業者選びには気をつけておく必要があります。
漆喰は基本的にはメリットが多いものですが、「汚れが落としにくい」といった評判・イメージもあります。しかし、前回の記事でもご紹介致しました通り、漆喰の汚れは工夫次第で簡単に落としていく事が可能です。
今回は、漆喰壁が汚れてしまったときのメンテナンス方法についてご紹介致しました。身近にあるもので簡単にできる方法が多いため、どれも試しやすいのではないでしょうか。漆喰は独特の温かみある風合いを持っているため、いま再注目されている壁材のひとつです。
手軽に自分で塗ることができるDIY専用漆喰の登場で以前に比べて漆喰が身近になりました。漆喰の壁の味わいを長く楽しむために、今回紹介致しましたメンテナンス方法を覚えておくと良いかもしれません。