家を建てる際に家の中のことは一生懸命考えるけれど、家の外を考えるころには力尽きてしまった人も多いのでは。
しかし家の外側、つまりエクステリアとは家の「顔」。
適当に済ましておくわけにはいきません。エクステリアの基本や「エクステリア」と「外構」の違いについて解説します。
「エクステリア」と「外構」って何が違う?
「エクステリア」や「外構」といった言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
どちらも敷地内にある家の外側に関する言葉です。ではこの二つの言葉にどんな違いがあるのか?
まずはこの基本から押さえていきましょう。
「エクステリアとは、家の外側の空間を捉えた言葉です。
エクステリアの対になる言葉がインテリアですが、それと比較すると想像しやすいかも知れません。
インテリアというとテーブルやソファ、テレビ、時計……といろいろなものを含んだ空間を指しますよね。
同様にエクステリアも門やフェンス、カーポートなど、家の外部を構成するものを含んだ空間を捉えた言葉です」
一方の「外構」とは、門やフェンス、カーポートといった家の外側を構成する構造物そのものを指す言葉。
つまり「エクステリア」を構成するのがいくつもの「外構」という言い方ができます。
外構工事は本体工事に含まれないの?
外構工事は「本体工事に含まれている」と思っている人も多いかもしれません。
でも注文住宅の場合は、含まれていないことが多数ということをご存知でしょうか?
別途作るということは、当然見積もりも別になります。
本体価格に含まれていると思って、安心していたら外構工事は含まれていなくて焦った!というのもよく聞く話です。
また、外構工事のパターンも「ハウスメーカーにそのままお願いする」「自分で外構業者を選ぶ」
「自分たちで施工する」など、さまざまな選択肢があります。
どの手法を選ぶ場合も、外構は外構で別途打ち合わせする必要があるので忘れないようにしましょう。
外構工事はいつすすめるのがベストなの?
外構工事は本体と別と述べました。では、いつ工事を進めるべきなのでしょうか?
①「本体ができる前」 ②「本体と同時に」 ③「本体ができた後」 実はどれも正解です。
ただし、それぞれ注意点があります。
①「本体ができる前」
本体ができる前にどんな工事ができるの?…と言っても実際の施工はしません。
住宅の図面を描く際=本体ができる前に、
どこに何を配置すれば家族が快適に暮らせるのかを検討する作業をすることができます。
ただし、あくまで施工前の話なので、実際は本体と外構と、実際の仕上がりを見ながら調整する部分もあります。
②「本体と同時に」
本体ができたと同時に暮らし始めたい…という場合は、この選択肢になります。
ある程度揃った状態で暮らし始めることができるよう、本体とほぼ同時進行で外構を作っていきます。
その場合、本体と外構それぞれの支払いが発生しますので、金銭的な負担は大きめ。
ハウスメーカーに外構も任せる場合なら、住宅本体と一緒にローンを組むことも可能ですので、
ある程度、外構の仕上がりが想定できるのであれば、本体と同時に施工をするのもオススメです。
③「本体ができた後」
ひとまず本体を作ってから、外構を考えるのがこのパターン。
暮らし始めは何もないけれど、後から必要に応じて外構を考えていくという人もいます。
このパターンのメリットは、実際に必要な外構工事を施せること。
また、本体とは別に工事をすることで、住宅購入時の金銭的な負担は少なくなります。
デメリットは、外構のない状態が続くこと。フェンスがないため外から丸見えだったり、
埋戻しの土肌の状態で駐車スペースから砂土が流れ出たりと、この状態で長く過ごすのはあまりおすすめできません。
まとめ
住宅における外構工事、およびエクステリア工事について解説しました。
外構工事を一度で終わらせる必要はありません。自身の住環境に合わせた独自の住空間を作り上げてください。