マンホールへの防食はどのように行われる?金属の劣化を防ぐ技術とは
大切な資材である金属ですが、雨風により次第に劣化してしまいます。
そこで、金属が腐食してしまう現象を少しでも減らすために
「防食」という技術があります。
では、マンホールにはどんな防食技術が生かされているのでしょうか。
この記事では防食技術や施工に焦点を当てて紹介します。
マンホールの役割とは
私たちの暮らしを衛生的に保つためには、下水を始めとする水の管理は必須です。
そのため、日本中で道路や住宅の下部には排水工事が行われています。
定期的に排水関係を点検するためにマンホールが作られており
普段は固い蓋として機能しています。
マンホールは排水管関係以外にも、埋没してある電話、電気系の点検箇所にも作られています。
丸い蓋は身近な存在で、自治体のマークなどが施されている姿もよく見かけます。
マンホールは金属で作られていますが、雨水や下水を受けやすいため腐食が心配されます。
そこで、防食技術の登場です。
マンホールの腐食がなるべく起きないように防食を目的とした施工が行われています。
ライトニング工法などが有名な施工方法です。
マンホールに防食が必要な理由
ではなぜマンホールには防食の技術を生かした施工が必要なのでしょうか。
ここで少しマンホール下部に広がる下水の事情について触れましょう。
下水には、し尿を始めとする硫酸塩が含まれています。
この成分はコンクリートや金属を腐食してしまうことが知られており
昔から下水問題においてはクリアすべきものでした。
下水道に腐食が進んでしまうと施設全体が劣化してしまいますし
マンホールが腐食すると点検もままならなくなってしまいます。
そこで、ライトニング工法を始めとする防食技術を生かして
下水道施設が少しでも長持ちするように尽力されているのです。
こうした工法は様々な企業や財団法人が研究を重ねており、日々進化をしています。
では、マンホールに積極的に導入されている
ライニング工法の細やかな施工内容に触れていきましょう。
マンホールに導入されているランニング工法について
ライニング工法には種類があります。
塗布型ライニング工法
塗布型ライニング工法とは、マンホールの劣化に対応する工法の1つです。
コンクリート構造物の表面部分に
樹脂とグラスファイバーを塗布することで防食効果をもたらします。
すでに腐食が進んでいるマンホールに対しても有効な工法です。
酸にもアルカリにも強い工法のため
下水環境に適した工法として全国で施工が実施されています。
シートライニング工法
シートライニング工法はFRPシートと呼ばれるものを導入し
簡易的な工事で防食ができます。
シートを張り付けるため均一的な品質を維持できるほか
狭い範囲でも施工がしやすいと好評です。
マンホール以外にも耐酸性などを考慮する必要があるインフラに幅広く導入されています。
このようにマンホールは優れた技術の進化で腐食を防がれているのです。
現在日本はインフラ設備の転換期と言われています。
橋や沿岸部のインフラなども腐食によるトラブルが起きており
全国的に老朽化が懸念されています。
少しでも簡易的で効果の高い防食技術を用いることで
市民生活を守ることが期待されています。
特に下水道は汚水を扱う以上、衛生面を考えると
トラブルが起きないように未然の防食対策がカギとなります。
メンテナンスのしやすさや設備の長寿化のためにも
今後ますます防食の技術は求められるのではないでしょうか。
まとめ
この記事ではマンホールをメインに防食の工法や施工に関して紹介しました。
普段私たちの生活ではマンホールの蓋部分しか見かける機会がないですが
実はその下には防食技術を要する大切な下水・通信関係のインフラが広がっています。
そしてこうしたインフラは、確かな技術者たちの防食技術で守られているのです。
愛知県の左官・防食工事・外構工事は早川技建にお任せ下さい。
会社名:早川技建
住所:〒479-0823 愛知県常滑市奥栄町3-100-5
TEL:080-5134-7293(代表直通番号) / 0569-35-2089(事務所番号)
FAX:0569-58-4686
営業時間:8:00~17:30 定休日:日曜日
対応エリア:常滑市中心に東海三県、静岡県にて対応 ※他エリアもご相談ください。防食工事は全国対応
業務内容:防食工事 / 外構工事 / 土間工事 / 内装左官工事
2022/02/11